
点字ってなに?
点字とは、主に視覚障害のある方々が手で触れて文章を読めるように文字ひとつひとつを盛り上がった「点」で表したものです。
なんども街中などで目にしたことはあるでしょうが、その打ち方や用いられ方はあまり知らない方も多いでしょう。

点字が使われているところ
点字は駅や商業施設、道端などいたるとこで使われています
また、本などにも視覚障碍者のために点訳された本があります
(点訳本の実態についてはこちらから)
黄色いぼこぼこでお馴染みの「点字ブロック」も大事な目印です
エレベーターのボタンや、ビール缶にも点字が振ってあることがあります
点字は視覚障碍者の方々にとっての「文字」であり、大切な存在なのです


点字の読み方
点字はいくつかのパターンの組み合わせです。
たとえば、「あいうえお」は点字では以下のように表されます。
そして「かきくけこ」の点字を見てみましょう。
赤い印がついた部分以外は「あいうえお」と変わらないのです。
他の文字も同じように、赤い印がついた部分に「あいうえお」の部分を加えることで、
作ることができます。
ヤ行とワ行は例外です
また、濁点や半濁点も左に赤い印の部分を加えることで作れます。
点字には一定のパターンがあり、「丸覚え」なものではないのです。
その他主な点字は以下のPDFに載ってあります(本サイトの点字画像もこちらからの引用です)
「点字一覧表」(凸面・凹面) 墨字版 PDFファイル by日本点字図書館








点字のルール
点字にはいくつかのルールがあります。
日本語を漢字やカタカナ・平仮名で書く場合は、以下のようにまとまりが分かり
やすく、句読点などがなくてもぱっと見で意味が分かります
"私は今回のテストは散々でしたよだってやってないところが出たんです"
「私は今回のテストは散々でしたよ。だって、やってないところが出たんです。」
ってところですね。
でも、この文章をローマ字で書いてみるとどうでしょう。
"watashiwakonkainotesutohasanzandeshitayodatteyattenaitokoro
gadetandesu"
なんのことだかさっぱりですね。
なので、このローマ字文を意味ごとにまとめて分けてみましょう
"watashi wa konkai no tesuto ha sanzan deshitayo. datte yattenai
tokoro ga detandesu"
かなり分かりやすくなりましたね。点字ですることも、これにかなり近いことです。
◆伸ばす音の表記
「京都」は通常ひらがなでは「きょうと」と表記しますね。
しかし、点字で表記する場合、音に忠実に「きょーと」とします。
◆分かち書き
これは英文などで使われる「すきま」に似ています。
たとえば、
"私は汗をかきかき役場に行った"
という文章があったとします。
これを点訳する場合は、
"watashiwa asewo kaki kaki yakubani itta"
となります。